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2024年7月17日

南三陸町立伊里前小学校で全校児童にダンスと歌の指導を実施しました。

7月12日(金)南三陸町立伊里前(いさとまえ)小学校で、かつてSCSが制作・指導をおこなっていた「小学生創作ミュージカル発表会」の楽曲「山よ海よ」(作詞:梶賀千鶴子、作曲:榊原光裕)のダンスと歌の指導をおこなってきました。


この小学生創作ミュージカル発表会は、旧歌津町(現南三陸町歌津地区)の歴史や自然、伝説、産業などをテーマにしたオリジナルミュージカル2作品(作・演出・振付 梶賀千鶴子)を、町内二つの小学校の全校児童出演により上演したもので、1994年から2004年までの11年間、毎年11月に開催。同町内の一大イベントとして発表会当日はたいへん多くの町民が観劇し、1997年には「ふるさとイベント大賞(自治大臣表彰)」を受賞しました。


「山よ海よ」は、伊里前小の当時の上演作品「TATSUGANEの詩」(たつがね[田束]のうた)のテーマソングで、山と海に囲まれた歌津の美しい自然を歌った曲。同校では発表会終了後も20年間に亘り児童から児童へと歌い踊り継ぎ、毎年の学習発表会でその成果を発表していたとのことです。

同曲が今年10月の開校150周年を祝う学習発表会の中でも、同校の歴史のひとつとして全校児童により発表することが計画されたことに伴い、同校より、詞と振付を行った当研究所の梶賀千鶴子にあらためて指導をお願いできないかというご相談を受け、今回のSCSミュージカル研究所による同校への訪問となりました。


当日は、当時指導と制作に関わった当研究所芸術監督 梶賀千鶴子、代表理事 廣瀬純、事務局長 藤田和正に加え指導員の廣瀬奏が、全校児童110名と教員の皆さんが参加。振付と歌は、東日本大震災での甚大な被害を乗り越え、20年の歳月を経てもしっかりと受け継がれており、さらに精度を高めるべく指先や腕、顔、体の方向と角度など細かな部分をあらためてご指導いたしました。


児童の皆さんは少し戸惑いながらも、時に真剣に、時に楽しそうな表情で歌い踊っていたのが印象的でした。約1時間の授業が終わるころには、ダンスには一段と磨きが掛かり、大きな歌声と明るい笑顔が体育館にあふれていました。

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